スマホ用とPC用、バッテリーを2つ持つのをやめる。厚さ16mmで35WのCIO SMARTCOBY Pro SLIM

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カフェの窓際でノートPCを開いて、1時間ほどたったころ。画面右上のバッテリー表示が20%を切ります。

そこから先は、仕事の手が止まります。店内を見回して電源のある席を探す。空いていなければ、残り時間から逆算して作業の順番を組み替える。集中していたはずの頭が、電力の計算に切り替わってしまう。出張の新幹線でも、打ち合わせの合間でも、同じことが起きます。

カバンにモバイルバッテリーは入っていることが多いはずです。ただ、それはたいていスマホ用の小さな一台。PCを充電するには出力が足りません。PC用の大きなバッテリーは別にあっても、厚くて重いので、結局家に置いてくる。スマホ用とPC用を2台持つか、PCの充電を諦めるか。この二択が続いているなら、見直す余地があります。

そこで候補に入るのが、 『CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W 10000mAh』 です。容量10000mAh、USB-Cの単ポートで最大35W出力、そして厚さ約16mm。スマホからタブレット、MacBook Airのような一部のノートPCまで、1台で受け持つことを狙った設計です。

SMARTCOBY Pro SLIMの最大の魅力とは?

この製品の価値は、「35W」と「16mm」が同じ筐体に入っていることに集約されます。

モバイルバッテリーの世界では、出力と薄さは長らく引っ張り合いの関係にありました。ノートPCに届く出力を出そうとすると、内部の部品と放熱に余裕が要る。結果として本体は厚く、重くなる。逆に薄いモデルは、スマホ向けの出力にとどまることが多い。

CIOはこの製品で、その交点を狙っています。メーカーの説明によれば、10000mAhで入出力30W以上のバッテリーと比較して、極限まで薄く設計した約16mm(自社調べ)。1円玉の直径よりも薄いサイズ、という表現も添えられています。

ここで大事なのは、薄さそのものより、薄さがもたらす「持ち出しの判断の消滅」です。厚いバッテリーは、カバンの中に専用の居場所を要求します。今日は電源席があるだろうか、PCは使うだろうか。そう考えた末に置いていく。薄いバッテリーは、ポーチやバッグのポケットといった既存の隙間に収まるので、判断そのものが要らなくなります。

出力の側で効いてくるのが、USB-C単ポートで最大35Wという数字です。メーカーは充電対象として、iPhoneやGalaxy、XperiaなどのAndroidスマホ、iPad(mini / Pro)、そして一部ミドルレンジのノートPC(MacBook Air)を挙げています。スマホ専用の小型バッテリーとの違いは、まさにこの最後の一行にあります。

つまりこの一台は、スマホ用とPC用に分かれていたバッテリーを、1台にまとめるための道具です。

環境を劇的に変える3つの理由

理由1: 35Wが「PCにも届く」境目を越えてくる

スマホ向けのモバイルバッテリーは、20W前後の出力が中心です。スマホには十分でも、ノートPCに挿すと充電が追いつかない、あるいは認識すらされないことがあります。

本製品はUSB-C単ポートで最大35W。メーカーはミドルレンジのノートPCへの充電も可能だと説明し、その例としてMacBook Airを挙げています。作業中の減りを抑えたり、休憩中に残量を戻したりする用途なら、電源席を探す回数を減らせる領域です。

ただし、ここは読み違えないようにしておく必要があります。対象は「一部」のノートPCで、消費電力の大きいハイエンド機を想定した製品ではありません。お使いのPCが必要とする充電器のワット数を一度確認しておくと、期待とのずれを防げます。

また、PPSにも対応しているとメーカーは説明しています。対応するAndroidスマホであれば、急速充電の恩恵を受けられる可能性があります。

理由2: 3ポートとパススルーで「ケーブルの種類」に振り回されない

出張の荷物を広げると、端子の種類がそろっていないことに気づきます。PCとスマホはUSB-C、でもイヤホンや小物の充電ケーブルはUSB-A。どちらかにしか挿せないバッテリーだと、変換アダプタを探すことになります。

本製品は、平らなフォルムを活かしてUSB-C×2とUSB-A×1の合計3ポートを搭載しています。Cポートが必要なスマホと、Aポートが必要なイヤホンを同時に充電する、といった使い方をメーカーも想定しています。ケーブルの手持ち状況に合わせて挿す口を選べる、という自由度は地味ですが、旅先では効いてきます。

もう一つがパススルー充電です。バッテリー本体を充電しながら、同時にスマホなどへも給電できます。ホテルの部屋でコンセントが一つしか空いていない夜に、バッテリーとスマホを数珠つなぎで充電できる。朝になれば両方が満ちている、という運用が組めます。

なお、パススルー時にバッテリーへ最大35Wで蓄電するには、USB PD規格に対応した充電器が必要だとメーカーは注記しています。

理由3: 本体の充電が約90分で終わる

モバイルバッテリーには、見落とされがちな弱点があります。バッテリー自体を充電し忘れることです。使いたい日に限って空になっている。この経験があると、だんだん持ち歩かなくなります。

本製品は本体への蓄電も35Wに対応しており、急速充電器を使えば約90分でフル充電が完了するとされています。朝の身支度のあいだに挿しておけば、出かけるころには実用上の残量に届いている計算です。

残量の確認もしやすくなっています。デバイスを充電している間は残量を数字で表示し、本体を蓄電している間はアニメーション風の表示に切り替わります。非表示のときは表面がフラットに見える仕上げで、傷が目立ちにくいシボ加工が施されている、とメーカーは説明しています。

レビューにも、10000mAhでこの小ささと軽さはすごい、残量のデジタル表示も遊び心があっていい、という評価がありました。実際の評価の分布や細かな使用感は、 『CIO SMARTCOBY Pro SLIM 35W 10000mAh』 のレビュー欄で確認できます。執筆時点の総合評価は5つ星のうち4.2、レビュー件数は1,750件です。

ネット上のリアルな口コミ・評判

ポジティブな意見

  • コンパクトさやPD対応の充電性能だけでなく、メーカーとしての安心感がある。無名メーカーの大容量バッテリーは発火例も耳にするので、あえてこれを選んだ
  • 10000mAhでこの小ささと軽さは本当にすごい。iPhoneがすぐ充電できて便利
  • 残量のデジタル表示に遊び心があっていい
  • 出力口が多く、容量も十分で、充電速度も出る。薄くて軽く、表面は傷がつきにくい加工になっている
  • 薄型でポケットにも入るサイズ感。スマホやタブレットの充電もスムーズで、日常使いには十分な容量

ネガティブな意見

  • ケーブルは別に用意する必要があり、そこが少しおっくうに感じる
  • 半年くらいで横のボタンが壊れた
  • 1か月たたないうちに、バッテリー本体へ充電できなくなった
  • 購入から約2年後、iPhoneを充電中に異常発熱してバッテリーが膨張した。メーカーに連絡したが、保証期間を過ぎていた

ネガティブな声の中で、いちばん重く受け止めるべきは最後の一件です。リチウムイオン電池を使う以上、発熱や膨張のリスクはどの製品にもゼロにはならない。この事実は、メーカーを問わず共通しています。

そのうえで取れる対策は、使う側にもあります。本体が以前より膨らんでいないか、充電中に触れないほど熱くなっていないか。数か月に一度でも確認する習慣をつけると、異常の早期発見につながります。膨らみや異臭に気づいたら、使用を止めてメーカーに相談するのが安全です。

初期のボタン故障や受電不良については、CIOが日本メーカーとして初期不良や使用中の製品不良に対応すると案内しています。問い合わせの際にAmazonの注文番号を伝えるとスムーズ、とのこと。購入後は注文履歴をすぐ出せるようにしておくと安心です。

ケーブルが付属しない点は、すでにUSB-Cケーブルを持っている人なら気になりません。PCにも使うなら、35Wに対応したUSB-Cケーブルを1本用意しておくと、性能を引き出せます。

こんな人におすすめ

  • カフェや新幹線でノートPCを開くことが多く、電源席探しに時間と集中力を取られている人
  • スマホ用とPC用でモバイルバッテリーを2台持ち歩いていて、荷物を減らしたい人
  • 10000mAh級は厚くて重いという理由で、大容量バッテリーを持ち出さなくなった人
  • USB-CとUSB-Aの機器が混在していて、充電口の数と種類が足りないと感じている人
  • ホテルなどでコンセントが少ない場面が多く、パススルー充電でまとめて充電したい人

逆に、容量より薄さと手軽さを優先したい人には、同じCIOの厚さ8.7mm・5000mAhのワイヤレスモデルのほうが合います。充電器との組み合わせまで含めて選びたい場合は、充電器とモバイルバッテリーを出張・在宅の視点で整理した記事が判断材料になります。

よくある質問

Q. 飛行機に持ち込めますか。

A. 10000mAhのモバイルバッテリーは、一般的に機内持ち込みの対象になる容量帯です。ただし航空会社ごとに扱いや機内での使用ルールが異なり、変更されることもあるため、搭乗前に利用する航空会社の最新の案内を確認してください。出張の多い人は、飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーを扱った記事も参考になります。

Q. 3ポート同時に使うと、どれも35Wで充電できますか。

A. 最大35Wは「単ポート」での出力として案内されています。複数ポートを同時に使うと、出力は各ポートに分配されると考えておくのが安全です。PCを急いで充電したいときは、PCだけを挿すほうが早く済みます。

Q. 充電ケーブルは付属しますか。

A. レビューに「ケーブルを別に用意する必要がある」という声があります。手持ちのケーブルがない場合は、USB-Cケーブルを別途用意する前提で考えてください。

まとめ

出先でPCの残量が減ると、仕事の質そのものが落ちていきます。電源席を探し、残り時間を数え、作業の順番を変える。そのひとつひとつが、本来の作業から注意を奪っていきます。

判断の軸は、スマホとPCの電源を1台で受け持てるかどうかです。35Wの出力と16mmの薄さがそろえば、2台持ちも、PCの充電を諦めることも、どちらもやめられます。

今日できることは、お使いのノートPCの充電器に書かれたワット数を確認すること。35W以下で動く機種なら、カバンの中のバッテリーを1台にまとめる準備はもう整っています。

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アメチョイ編集部

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