ロジクール MX Vertical レビュー|57度の縦型マウスで手首のねじれをほどく

アメチョイ編集部 アメチョイ編集部 編集方針確認済み 公開: 更新: 編集部の検証プロセスについて →
ロジクール MX Vertical レビュー|57度の縦型マウスで手首のねじれをほどくのアイキャッチ画像

夕方になると、マウスを持つ手首が重い。前腕から肩にかけて張りが抜けず、気づくと逆の手で揉んでいる。

パソコン作業が長い人にとって、これは珍しい話ではありません。原因のひとつとして指摘されているのが、マウスを握るときの手首のねじれです。手を机にすとんと置いたときの自然な形は、手のひらが内側を向いた「チョップ」の角度。そこから手のひらを下に向けて平らなマウスを握ると、前腕の骨が交差した状態で長時間固定されることになります。

そこで角度そのものを設計し直したのが、 『ロジクール MX VERTICAL アドバンスエルゴノミックマウス MXV1s』 です。人間工学に基づいて設計された縦型(バーティカル)のエルゴノミクスマウスで、握手をするときの手の形のままカーソルを動かせます。

ロジクール MX Vertical の最大の魅力とは?

このマウスの価値は、機能の多さではありません。持ち方そのものを設計し直していることにあります。

一般的なマウスは、手のひらを下に向けて「かぶせる」形で握ります。対してMX Verticalは57度の傾斜を持つ縦型で、手のひらが内側を向いたまま。ロジクールはこれを「握手をするときの自然な位置」と表現しています。

角度が変わると、動かし方も変わります。平らなマウスは手首を支点にして小さく振る操作になりがちですが、縦型では手全体でマウスを包み、腕ごと動かす形になります。手首の一点に集まっていた負荷が、腕全体に分散していく。ここが、机の上に置く道具としての決定的な違いです。

もうひとつ見逃せないのが、これが「疲れにくさ」を数字で検証している製品だという点です。メーカーは主要なエルゴノミクス研究者が定めた基準に従って設計・テストしたとしており、従来の非縦型マウスと比較して筋緊張を10%低減すると公表しています。姿勢を改善し、手首への圧力を下げるという方向性が、感覚ではなく設計思想として置かれています。

手首の負担が変わる3つの理由

理由1. 57度の傾斜で、前腕のねじれをほどく

もっとも大きいのはここです。57度という角度は、前腕を無理にひねらずに済むぎりぎりのラインとして設定されています。

実際に握ると、最初は「立っている」という感覚が強いはずです。ところが数十分も作業していると、手のひらを下に向けていたときにどれだけ力が入っていたかに気づきます。力を抜いた状態で手が置ける、というのがこのマウスの基本的な体験です。

親指の置き場(サムレスト)が用意されているのも効いています。親指が宙に浮かないので、握るのではなく「乗せる」姿勢が自然に作れます。「戻る・進む」のボタンもこの周辺に集約されているため、指を大きく動かさずに操作できます。

理由2. 筋緊張10%低減という、検証された設計

「楽になった気がする」で終わらないのが、この製品の強い部分です。メーカーは従来の非縦型マウスとの比較で筋緊張が10%低減するとしており、主要なエルゴノミクス研究者の基準に従ってテスト・承認されたと明記しています。

10%という数字は、劇的に聞こえないかもしれません。ただし1日8時間、週5日という単位で積み上がる負荷を考えると、常時1割の差は小さくありません。毎日何千回と繰り返す動作の姿勢を変えるというのは、そういう性質の投資です。

理由3. 3通りの接続とFLOWで、据え置きの主力になる

接続はUSB-C充電ケーブル、付属のUnifyingレシーバー、Bluetoothの3通りに対応します。リチウムポリマー電池を内蔵し、USB-Cで高速充電が可能。充電しながらでも使えるので、バッテリー切れで作業が止まりません。

さらにロジクール独自のFLOW機能に対応しており、複数台のパソコン間をカーソルが行き来します。WindowsとMacを並べて使っている人なら、この機能のために選ぶ価値もあります。ボタンは6つ。重量は0.14kg、サイズは12×7.9cmです。

この形状と重量が自分の手に合うかどうかは、実際に握った人の言葉を読むのが早道です。手の大きさや作業内容によって評価が分かれる製品なので、 『ロジクール MX VERTICAL アドバンスエルゴノミックマウス MXV1s』 のレビュー欄で、自分と近い使い方をしている人の声を探してみてください。現在の価格と在庫もそこで確認できます。

ネット上のリアルな口コミ・評判

ポジティブな意見

  • 「右手首の違和感対策に早めに購入して大正解」。縦持ちの姿勢がとても自然で、痛みの不安が減ったという声。USB-Cで充電できるのが地味に大きい利点で、手の大きい成人男性でも問題なくフィットし、MacBook Pro(M1)の最新OSでも遅延なく動作したと報告されています。
  • 「悩んでいた手首と小指の痛みがなくなった」。値段で迷ったが買ってよかったという評価。珍しい形なので、周囲から話しかけられる回数が増えたという副産物も。
  • 1日8時間マウスを握るシステムエンジニアの評価。トラックボールやマイクロソフトのエルゴノミクスマウスも試したうえで、これが一番使いやすく負担が小さかったとのこと。右手首の痛みが大分なくなったと書かれています。
  • 2020年に買った1台目をゴムの劣化で買い替えたというリピーターの声。長年これでゲームをし続けた結果、これ以外ではゲームできないほど手に馴染んだそうです。
  • 似た縦型マウスを各社試したうえで「これが一番しっくりきた」。手が大きくL〜XLサイズでないと操作しづらい人にちょうど良いサイズで、MMORPGなどのゲームにも十分使えるという評価もあります。

ネガティブな意見

  • 指に負荷が集中しがちという指摘。サイドボタンが高く硬い、切り替えボタンが押しにくい位置にある、クリック時にカーソルがブレやすい、といった操作面の不満が挙がっています。スクロールホイールの動作音が大きいという声も。リストレストの有無で評価が180度変わるとも書かれており、9ヶ月でホイールが不調になり耐久性に不安を感じたという報告もあります。
  • ホイールに横スクロールがないこと。MX Masterのような高速回転する金属ホイールでもありません。価格が高いこと、レシーバーを本体に収納できず失くしやすいこと、側面の「進む」ボタンが遠く親指が届きにくいことも挙げられています。
  • ゲーミングマウス(G502)と比べると性能は落ちるという比較。DTPやオフィス作業なら腕は疲れにくいものの、扱いには慣れが必要で、本体が大きいため持ち運びには向かないとされています。

短所を並べると多く見えますが、傾向ははっきりしています。細かい精密操作の速度と携帯性を犠牲にして、長時間の姿勢を取りにいった道具だということです。だからゲーミング用途や外出先での使用を主軸に考えている人には向きません。逆に、同じ椅子に座って1日中作業する人にとっては、その犠牲がほとんど痛みになりません。

リストレストで評価が変わるという指摘は、裏を返せば手首の高さを揃えれば解決するということでもあります。今の自分のデスク環境と照らして判断できるよう、サイズと重量の実数は 『ロジクール MX VERTICAL アドバンスエルゴノミックマウス MXV1s』 の商品ページで確認しておくと安心です。

使う前に知っておきたいこと

いくつか前提を書いておきます。

まず慣れるまでに時間がかかります。持ち方が根本的に変わるので、最初の数日はカーソルの細かい操作に違和感が出るのが普通です。仕事の締め切り直前に切り替えるのは避けたほうが無難でしょう。

次に本体のサイズです。手が小さい人にはやや大きく感じられる可能性があります。口コミでも「手が大きくL〜XLサイズの人にちょうど良い」という評価が出ているので、ここは相性の問題として先に確認しておきたいところです。

そして健康面について。このマウスは姿勢を変えるための道具であって、医療機器ではありません。手首や腕の負担の感じ方には個人差があり、しびれや強い痛みなど症状が続く場合は医療機関で相談するのが先です。道具の変更は、あくまで日常の負荷を減らすための一手として位置づけてください。

なお、縦型マウス以外の選択肢も含めて比べたい方は、手首が疲れないマウス おすすめ5選でトラックボールなども含めて整理しています。

こんな人におすすめ

  • 毎日長時間パソコン作業をしていて、夕方になると手首や前腕に重さを感じている人
  • 過去に手首を痛めた経験があり、日常の負荷を減らしておきたい人
  • プログラマー、デザイナー、ライターなど、マウス操作の比率が高い職種の人
  • WindowsとMacなど複数台を並べて作業する人(FLOW機能でカーソルが行き来します)
  • 同じデスクで作業する時間が長く、携帯性より姿勢を優先できる人

逆に、外出先での使用がメインの人、ゲームでの精密操作を最優先する人、横スクロールを多用する人には向きません。

参考情報

本記事に記載した仕様(57度の傾斜角度、筋緊張10%低減、3種類の接続方法、FLOW対応、6ボタン、重量0.14kg、サイズ12×7.9cm)は、ロジクールが公開している MXV1s の製品情報にもとづきます。口コミは実際の購入者レビューから要点を引用しました。価格・在庫・レビュー件数は変動するため、最新の情報は商品ページで確認してください。

まとめ

手首の負担は、湿布やサポーターで覆い隠すよりも、毎日繰り返している動作の角度を変えるほうが根本に近づきます。

MX Vertical は、その角度を57度に置き直した道具です。慣れるまでの数日と、携帯性を手放す割り切りは必要ですが、その先で「平らなマウスには戻れない」と書いている人が多いのも事実でした。

同じ姿勢で長く座る仕事をしているなら、机の上でいちばん長く触れている道具を見直す価値はあります。

Share

この記事のタグ

アメチョイ編集部

アメチョイ編集部

公開されている商品仕様・レビュー・販売情報を比較し、暮らしや仕事の悩みに合う選択肢を整理して紹介します。実際に使用した内容は、記事内で体験条件を明記します。

運営・編集方針を見る →

Popular

人気記事

Latest

新着記事

前の記事 長時間デスクワークの腰痛対策に|AKRacing Raven Premium ゲーミングチェア 次の記事 ベッドから一歩も出ずに仕事!角度と高さが自在な「最強ローデスク」

Related

あわせて読みたい